導入
PHPのフレームワークとして絶大な人気を誇るLaravelですが、「認証機能を作るのが意外と大変…」と感じたことはありませんか?
そんな悩みを一瞬で解決してくれるのが、Laravel公式が提供する「Laravel Breeze」というスターターキットです。
この記事では、私自身のWikiメモを元に、Laravel Breezeの概要と、モダンなビルドツール「Vite」を組み合わせた開発環境を、初心者の方でも分かるように丁寧に解説します。
Laravel Breezeって何がすごいの?
Laravel Breezeは、ログイン、ユーザー登録、パスワードリセットといった、Webアプリケーションに必須の認証機能を一瞬で実装してくれるパッケージです。
- 主な機能
- ユーザー登録フォーム
- ログインフォーム
- パスワードリマインダー
- メール認証
- シンプルなプロフィール画面
これらを自前で実装する手間が省けるため、本来の開発作業にすぐに集中できる、まさに「時間効率」を高めてくれるツールです。
Vite(ヴィート)で開発が爆速になる
最近のLaravelでは、フロントエンドのビルドツールとしてVite(ヴィート)が標準採用されています。
Viteの最大の特徴は、開発サーバーの起動やソースコードの変更反映が非常に高速なことです。これにより、CSSを少し修正して保存しただけなのにブラウザの表示が更新されるまで何秒も待つ…といったストレスから解放されます。
5分でできる!環境構築手順
それでは、実際にDocker(Laravel Sail)を使って、Viteを採用したLaravel Breeze環境を構築してみましょう。
1. Laravelプロジェクトの作成
まずはcomposer
コマンドで、Laravelプロジェクトの土台を作成します。
composer create-project laravel/laravel my-laravel-app
cd my-laravel-app
2. Laravel Sail(Docker環境)の導入
次に、sail:install
コマンドでDocker環境を準備します。これで、自分のPCに直接PHPやMySQLをインストールする必要がなくなります。
php artisan sail:install
# 準備ができたらDockerコンテナを起動
./vendor/bin/sail up -d
3. Laravel Breezeのインストール
いよいよBreezeをインストールします。ここでは、最もシンプルなBootstrap版を導入してみましょう。
# Breezeをcomposerでインストール
./vendor/bin/sail composer require laravel/breeze --dev
# artisanコマンドでBreezeをセットアップ
./vendor/bin/sail php artisan breeze:install
4. フロントエンドのビルド
最後に、必要なJavaScriptパッケージをインストールし、Viteの開発サーバーを起動します。
./vendor/bin/sail npm install
./vendor/bin/sail npm run dev
これで、http://localhost
にアクセスすれば、ログイン・ユーザー登録画面が表示されるはずです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。 Laravel BreezeとSailを使えば、複雑な認証機能やモダンな開発環境が、驚くほど少ないコマンドで手に入ります。
特に、これからLaravelを学んでみたい方や、素早くプロトタイプを作りたい方にとって、これ以上ないほど「コストパフォーマンス」の高い方法だと思います。
ぜひ、この快適な開発環境で、あなたのアイデアを形にしてみてください。
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